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防災コラム|第3回(8月)非常持出袋準備してる??

編集部
皆さん、はじめまして。札幌でおうちの防災や備蓄について講習などを行っております
“KUUSAN.BOUSAI”のせんていくにえと申します。

北海道にも夏の暑さがやってきました!!

夏休みやお盆休みもやってきて、あちらこちらにお出かけの方も多いと思いますが、このお休み の機会にご自宅の非常持出袋を見直してみませんか??

さて、皆さんのご自宅では「非常持出袋」を準備していますでしょうか??

大きな災害が起こると非常持出袋を準備したり、家庭内備蓄品を購入したりするご家庭も多いと 思いますが、購入はしたもののクローゼットの奥底に眠っていて一度も出していない、、、なんて 方、多いと思います。

今回はそんな「非常持出袋」について考えて行きたいと思います。

 

なぜ非常持出袋が必要なのか

地震や津波、大雨などによる浸水や土砂災害など災害発生時にその場にとどまると危険 な場合、命を守る為の避難行動が必要となります。一般的には指定された避難所に避難し ます。避難時に素早く必要な物が持ち出し出来るように「非常持出袋」を事前に準備してお くのが必須です。

緊急の避難所には必要最低限の物しか無く、数量も限られる為、緊急避難時はMY非常持 出袋があると安心できます。

また、各個人によって必要不可欠な物は違いますので、代替がきかないものは事前に準 備しておくことが大切です。

 

どんな大きさが良いの??

非常持出袋は1日位を避難所で過ごせる分を入れておくことが望ましいです。あれもこれも と何でも詰め込むと重くて持つことが出来なくなり、素早い避難行動ができなくなります。

非常持出袋の重さの目安

  • 男性:40L以上のリュック 約18kg~24kg(体重の約30%)
  • 女性:30L以下のリュック 約10kg~15kg(体重の約20%)
  • 子ども:10~20L位のリュック 約3kg~4kg(体重の約20%)

が持ち出ししやすいと推奨推奨されています。

 

ココがポイント

ただし、小さなお子さんがいる場合は子どもの物と自分の物、避難時は子どもを抱っこして 避難するのかなど避難方法によっても持てる量が変わります。

また、高齢者や障害のある方などもあまり重い物を持って避難するのは難しい場合があり ます。

一度背負って避難所まで歩いて行けるのかを確認しておくと良いでしょう。

 

中身はどんな物が必要??

ちょっとだけ想像してみて下さい。。。

自宅以外に一泊する場合、何が必要でしょうか?

避難所はホテルや旅館とは違います。多少の備蓄はあるかもしれませんが必要な物は持参するのが基本となります。

 

絶対に必要な物

食料、飲料水、携帯電話、充電器、貴重品、明かり等など、生きる為に必要な物。携帯電 話やラジオなど情報を得る事が出来る物、停電に備えて懐中電灯やヘッドライトなどの明 かりが必須です。

また、コロナ禍の為、替えのマスクや消毒液、除菌シートなども必要です。

 

個人的に必要な物

眼鏡や入れ歯、常備薬などの個人的に必要で代替がきかない物。

寒い時期はカイロやエマージェンシーシートなど暖の取れるもの。

女性の方は生理用品、インナー付きタンクトップなどもあると便利です。 小さなお子さんならミルクやおむつ、時間をつぶせるゲームや安心できる物、普段から食べなれたお菓子など、不安を解消できる物も必要です。

 

大きな災害時にはインフラがストップする場合もあります。

電気や水、ガスがストップしても利用出来る簡易トイレや歯磨きシート、ボディーシートなど 衛生面で必要な物も用意しておくと良いですね。

まず、必ず必要な物を入れてみてあれば便利な物を足していきましょう。

 

また、多くの方が避難してくる避難所はプライバシーがありません。

貴重品などは肌身離さず持ち歩けるように小さなバッグにまとめておくと良いでしょう。

 

どこで購入できるの??

ホームセンターや大手電化製品店、またインターネットなどで購入できます。

中身がセットになっている物や、単品などもたくさんの種類が販売されております。 また、最近は100円均一ショップなどでも販売されていますので、必要な物を購入し、自宅 にあるリュックに詰めておくと低価格で準備できます。

 

どこに保管しておく??

非常持出袋は名の通り非常時に持ち出す物です。

非常時にクローゼットの奥にあったり、どこに置いてあるかわからないなんて事になると全 く意味がありません。

本来は日常の生活で目につく場所に置いて欲しいのですが、実際にはインテリアの邪魔に なってしまいますよね 。

ワンアクションで取り出しできる場所に準備しておくのが望ましいです。

  • 棚を開けたらすぐに取り出せる場所。
  • 玄関や玄関に続く廊下など避難する際に通る場所。
  • 子どもや高齢者が自分で取り出し出来る場所。

などです。

災害はいつ起こるかわかりません。

子どもが一人で留守番をしている時に自分で持ち出し出来る場所に用意しておきましょう。 また、食料や飲み物を入れている場合は涼しい場所に置いておきましょう。

 

今年の9月で2018年に起きた北海道胆振東部地震から4年がたちます。 その後北海道では大きな地震は発生していませんが昨年の大雪や大雨による洪水など自 然災害は年々勢力を増しています。

今までは何でもなくても、想定外の事が起こり得ます。

ご家族の集まるお盆の時期やお正月などにご自宅の防災について家族会議をしてみては いかがでしょうか。

 

書いている人

せんていくにえさん

防災士、防災備蓄収納1級プランナー 。北海道札幌市でたくさんの人達に防災備蓄収納を広める為、少人数での講習会を開催しています。 インスタ「おうちで出来る防災」、アメブロ「防災備蓄 KUUSAN BOUSAI」でも発信中 !ぜひ、見てね♪

Instagram|@KUUSAN.BOUSAI

 

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